Kitajima Yuko Blog

画家。画業や雑記など

2023年総括

先日、今年最後の展示、岡本東子・北島優子 二人展『悪女考』を終えてすっかり年末モード。息子用サンタ仕込み、年末年始のあれこれに奔走していたら気づけは今年も数日。

二人展『悪女考』については、お話をいただいたときは「お…岡本さんと!?なぜ!?」と、とんでもない衝撃で終了した今も現実味が無いです。

岡本さんの個展や展示は作家する前からできる限り観に行ってましたからね…
こんなことってある?って思いましたよ、ええ。
推しと二人展!? みたいなもんです。
ベストは尽くせたのか、どうなのか…
とまだ考えてます。

瞬間最大風速激写

制作に関しては、じっくりお打ち合わせを重ねてフォローもきめ細かくて
制作だけに集中させてもらえました。
会期中も銀座クリスマスアートフェスタのクリスマスパーティーにも出席させていただいて、岡本さんと色んなお話できたのは本当に嬉しかったです。
本当にいい経験させていただいて、あぁ来年もがんばろ…涙 とおもいました。

短めの在廊スケジュールの中、お話できた方ともSNSでずっとご挨拶したかった方や、お会いしてみたかった方、遠くからお越しくださった方などすごく嬉しい時間を過ごすことができ、本当にいい思い出になりました。

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さて

作家活動を本格的に始めて、丸三年。2024年から4年目なのですが
自分的には描く絵は挑戦的になってきた気がします。



モデルをして頂いているR様とのやりとりを重ねて、本物の女王様の解説を聞いて、ボンデージ衣装を描く決意をして…と 段階が必要だったー!
私にとって ボンデージファッションは カッコいいから、綺麗だからで描けるものではなかった…。


自分の描きたいものを描くにあたって幼少期から描きたさに勝る後ろ暗さがあるのですが。
その後ろ暗さを払拭して描くにはエネルギーがめちゃくちゃ必要で
うっすらでも…と腰を上げるのに三年かかりました。

 

この辺を語ると全然面白くないので割愛しますが
最近は後ろ暗さをむりやり取り除こうとしたり制御したりしようとするのも野暮なんじゃないかって。
後ろ暗さっていうものを抱えて描くからいいんじゃないの、みたいな心境。
天真爛漫で自己肯定感高い作品、自分が描いたら超つまらなそう。

この【後ろ暗さ】っていうワード、とある展示でとある方に言っていただいたお言葉で。
凄く言い当てられたというか、衝撃的でした。それ私のことだわ!って。

言った方はもしかしたら何の気なしに言ってくれて覚えてないかもですが。
射抜かれるようなインパクトのある言葉はきっとそんなものだと思う…。

たくさん絵を観てる人ってすごいな、と心から思います。
そういう人は言葉もたくさん知っていて。
隠してた(もしくは無自覚な)部分を言い当てる凄腕占い師と対峙してるようでした^^。

下半期はほかにもドキーーー!っとするようなお言葉を頂くことが数回ありました。
作家の意図言い当てて当たってるかとかじゃない、マシュマロが剛速球で口の中に投げ込まれるようなあの感じ。甘美じゃん…。嫌じゃない。
甘美な上にコントロール抜群。 ・・・何の話だっけ


ともかく 鑑賞レベル99の猛者がいる。見てもらえる。
ということがわかって絵描いててよかった一年でした。


来年も興味を持ってもらえる絵を描いていけたらと思います。

本年もありがとうございました。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年 12月 北島優子