Kitajima Yuko Blog

画家。画業や雑記など

画材や題材について 2023

画材や題材について 解説 補足

HPの略歴、展示などのテキストを書き替えました。
一年ちょっとのあいだにグループ展などの展示の機会もだいぶ増えたり
ずーーーっと女性像を描いていることに変わりはないのに、絵に対する気持ちは微妙に変化するもので。
これが自分でも想像以上に心情は変化するものだなと驚いています。
描けば描くほど揺るぎない確固たる信念なんて無い私ですが。
あっ… 老化を受け入れる心情だわこれ。

画材は、墨、胡粉、土絵具、岩絵具、アクリル、パステル等で制作しています。
基本的に大学で専攻していたのはデザインなので、画材に対する理解やこだわりで言えば勉強中の身であり、系譜や歴史に基づく表現でもないので
どうしても描きたいモチーフありきの画材選びとなっています。

女性像にはフェティッシュな要素を好んで盛り込んでいますが、
刺激的だけど卑猥ではない自分好みの着地点をいつも模索しています。
よくフェティシズムという言葉を用いられますが
私本人は誰よりもこれといったフェチが無い気がします。

普通の女性にはあまり実用的でない繊細で華奢で極端に布面積の少ないランジェリーやラバーのコスチューム。いいですよね。

着る自由はあるとはいえ着用には資格(自己管理された肉体、自信など)もいるでしょうし。
でも見てると楽しいし熱いものがあるワクワクする...
そんな気持ちを描く事で楽しんでいるという感じです。
ずっと思ってるのは、美人で上記着用可能人材に生まれたら絵は描いてないということ。
美人活動でそれどころではない気がするわけです。

気が付けば推しもなく、追う対象もそんなに無く
凄く好きなものがあったのは思春期のスパモだけ。。

でも昔から興味や魅力を感じる箇所が局所的・瞬間的ではあるなと感じています。
『わかるー!』と言ってくださる同世代の方が多いのも嬉しいです。
私の絵が どこかで密かに誰かの琴線に触れていれば最高だなと思っています。

女性歴も40を超えてホルモンに振り回され続けた半生を振り返ると
描きたいものがだいぶハッキリしてきた気がします。
20代30代のときは振り返る余裕が無かった…

アカデミックで高尚な雰囲気を描かねばならぬ…
などと思った頃は、全く筆進まずだったのですが
色々まあいいか、と思うようになった今はシンプルにいいなと思ったものを描けて幸せ。

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イラストレーションの仕事では、デジタルからアナログまで対応。
クライアントの世界観をできる限り再現することと迅速な対応を心がけています。

イラストレーションは、クライアント様やアートディレクターさんの世界観や熱量に呼応するように出来た時、喜びを感じます。

そんなときは自分の力以上のものを引き出していただくことが出来たという確信があり想像以上のものが出来上がります(めちゃくちゃ苦労しながら…)。
そんな時はひとりではたどり着けない境地を見ることができるので、イラストのお仕事は奥深いと思っています。

絵画と違って名前が載らないことも多いのですが、それがまた職人に徹する気持ちで走れる感覚で良いのです。
イラストのお仕事も、時々ご紹介していければと思います。