AMAKARA展 作品解説
本日から開催のグループ展『AMAKARA展』。
今回は三点ともに『或る女流作家』という設定。
文筆か美術かそのへんはご想像にお任せするとして
理想のモチーフたる対象と対峙したときの女性作家の表情を描いてみたく。
妄想と経験から描いています。
ちなみに、今回の三枚のイメージというか設定は以下の通り。
『常に純粋』
若くして人気絶頂の才気迸る美人作家。
才能を持て余し満たされているはずの現状に飽きてる
そんな時出会った人物は・・・(あらすじ感)
『珊瑚だけが知る』
凝視。遠慮なくです。
表現者のこういう時はスキャンていうか透視してるよね。。わかるよね。
煙草は、今も昔も時間や心情を表現することができるアイコニックなアイテムで。
短くなった煙草、落ちそうなくらい長くなった灰はそれだけ無意識の時間が長く、没頭してしまっているということ。
少し空いた口元も、観察対象をあまりに凝視して口ポカーーンとなっているという
隙の無い装いの美しくも強面のお姉さまが。
『まなざし』
誰かとリラックスしているようで視線は隣の席の創作における獲物を捕らえてるような・・
自由な才能ある女は魅力的。
赤坂あたりの客筋の良いスナックでカウンターの一番奥に陣取り、連れの話にそつなく相槌を打ちながら、店内隈無く観察してそう。 時代は昭和、高度経済成長期でしょうか。
↑twitterで素晴らしすぎる設定を授けて下さった(@FcwY5bf5Jkplm29)様より引用。
好みの設定すぎて絵も私も喜んだ。
---------
特にこの『珊瑚~』のタバコのお姉さまは、20年くらい描きたかったもの。
煙草…難しいんですよね…描写力無いと演出アイテムとして煙草持ってるだけみたいに野暮ったくなりそうで。。
しかしながら、観てくれる人に分かりづらかろうが自分だけ楽しかろうが構わない、わたしの描きたいものはこれよ!って。やってしまえばなんたる快感。
SNSでの反応も多数ではないものの内容が濃厚でびっくりしました。
描いた絵に素敵な反応いただいて。こんなに凄い体験ないわ。
文章の持つエネルギーって不思議ですね。
絵に添えられると私の絵を10倍くらい輝かせてくれるような感覚です。
素敵な言葉で文章を紡げるひとって本当に憧れる。短歌とかも憧れる。
twitterなんて140字程で盛大に妄想させるセンスたるや言葉の切れ味すごい。
文章によって絵も輝くし、より深まって伝わるってもんだ。
そしてその逆になりたいものだ、物書きを滾らせるような絵描いてみたい。
なんて強く思った次第です。
今回誘ってくださった中園ゆう子さん、本当にありがとうございました。
今回の展示、私が作家として活動する本当に初期、予定なんか全くない不安な頃に初めてゆう子さんに声をかけていただきました。ゆう子さんのきめ細やかな神オペレーションによりすごくスムーズな運びで、参加できて光栄でした。
10月29日土曜日まで開催中です。