やっと!来週公開の 映画『ブルーに生まれついて』。
レビューというか、またも天才という生き物について。
ちゃんとしたレビューは
から。
音楽に詳しい方や、50年代のカルチャーに明るい人の、映画、音楽、時代背景についての詳細かつ専門的なレビューはあるので、私は感じた事を書こうかと。ブログだし。
まず、音楽って流行した当時の時代の気分ありきな気がして。
果たして今私が聞いているこの音楽は
魅力の何割感じる事ができるのだろうか、
といつも思ってしまうんです。
その温度差がありながら、映画のなかの歌や演奏を聴きながら泣きました~
ただただ、良い映画だったんだと思う。
本作は、実在した伝説のトランペッター チェット・ベイカーの伝記。
実在の人物ですのでネタバレ以前の話なのですが
チェット・ベイカーはドラッグ中毒でスターダムから転落。再起不能と言われた状態から這い上がるまでのお話が今回の映画に。
ドラッグは縁遠いものと思っていますが、怖いです。
なにが怖いって切っ掛けがたいしたことない程怖いものは無いなと思います。
こうやって入ってこうやって出れなくなるのか
上手く回っていると持ち上げられ、調子に乗り、あるとき突然地獄に堕ちる。
天才は大変だ。
儲けられる可能性のある才能だもの、そりゃ目立つし色々寄ってくるでしょうね。
トラップの数が通常の数百倍ってかんじ。
なんとなくマイク・タイソンとかが過ぎります。
凄腕マネージャーや鉄の意思が無いとダークサイドに即堕ちるよね。
天才じゃなくても、甘い誘惑はちょいちょいに落ちてるので、全てを疑わない程度に調子に乗らない強さが欲しいわ。
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そして
ヒロインのジェーンは女優としての成功を夢見て努力する女性。
夢の為にオーディションにも精力的に挑戦、色々工夫してチャンスを掴もうと頑張ってるのですが、チェットは
女の成長を大事にできない系天才。
エースをねらえ!の宗方仁は、妄想上の理想像としても。
君はいつでも俺の応援をしてくれるんでしょ?
といわんばかり。
オーディションより俺じゃないの?俺の一大事だよ?
なにアレ浮気してるの?!
など 残念感ハンパないですが 不安に駆られるとわからんでもない。
天才ならずとも人のふり見て気をつけたい事例であります。
そして
「私がいなくちゃ この人・・・」
という母性に訴えてくる天才もまた、
女泣かせといえよう。
前回のゲス系芸術家像とは微妙に違うが、
危険性中毒性は似たようなものでしょう。
全編を通してヒリヒリとした痛みが。
でも後半の歌&演奏シーンは、泣いた!ので
ハンカチ忘れないでね。
蛇足の蛇足で映画観ながららくがき。
タバコを吸いながらレコーディング、タバコかマウスピースかどっちかにできない口さびしい感じが、甘え上手の一人っ子男子な感じ。と勝手に勘ぐる。
50sヘアとおでこのシワ、たまらん。
原題:「BORN TO BE BLUE」
公式HP http://borntobeblue.jp/
11.26(土) Bunkamuraル・シネマ ほかにて全国ロードショー!